ふんわりとシャンプーの香り………/完
翌日、またキンモクセイの女性が僕とすれ違った。



その日は、その女性はハンカチを落とし、
その、ハンカチを僕が拾った。


手と手が触れると、彼女は頬を赤らめ、
恥ずかしそうに、その場を去っていった。





その後も、その次の日も
いろいろなものを落としていった。



そして、手と手が触れるたびさっていく。



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