犬系な彼の飼い主はじめました!?
変なことって…。
そんな訳ないのに。
柵瀬くんはいい人なのに。
「柵瀬、くん、」
「先輩…」
柵瀬くんの手が肩に乗った。
「俺…」
顔が赤くなっていく柵瀬くん。
「俺…それでもあいつと仲直りしたいんです。
仲直りはできないかもだけど、ずっと付き合ってきた仲ですし…。
『ありがとう』くらい伝えたくて」
「そっか」
柵瀬くんは少し目線を泳がせて笑った。
「頑張って」
「ウス」