犬系な彼の飼い主はじめました!?
「は、」
「?」
「早馬くんこそ、いる?」
あれ、何聞いちゃってんだろ、私。
「いないね」
「一緒だね」
そう返すとなぜか目線が合わない。
さっきまであんなに合ってたのに。
なぜか少し顔が赤い気がした。
「一緒、だな」
「じゃあ俺も一緒」
新崎くんが楽しそうに言う。
「はぁ!?みんなもっと恋しなよ~」
「しとけしとけ」
そう言うと、早馬くんは教室のごみ箱に空の牛乳パックを投げ入れた。
「おっしゃ」
「すごーい、この位置から届くんだね」
「奈田さん、コメント違うから」