彼の手
「──詩織ちゃん、友人関係から始めてもいいかな?」
「はい。よろしくお願いします」
それから、あたしが木崎さんに恋に落ちるのに時間はかからなかった。
そしてつき合い始めた今でも彼は、
頭をやさしく撫でてくれて、やさしく髪に触れてくれる。
彼は仕事で色んな人の頭を触れることはあるだろうけど。
彼の手でこんなにもやさしく触れてくれるのは、あたしだけだと確信している。
お客さんは思わないだろう。
自分の髪の毛をキレイにしてくれるあの手が、
夜になると、エッチな手に豹変するということを──…
彼の手。完
「はい。よろしくお願いします」
それから、あたしが木崎さんに恋に落ちるのに時間はかからなかった。
そしてつき合い始めた今でも彼は、
頭をやさしく撫でてくれて、やさしく髪に触れてくれる。
彼は仕事で色んな人の頭を触れることはあるだろうけど。
彼の手でこんなにもやさしく触れてくれるのは、あたしだけだと確信している。
お客さんは思わないだろう。
自分の髪の毛をキレイにしてくれるあの手が、
夜になると、エッチな手に豹変するということを──…
彼の手。完


