君だけを見つめて君だけを…
オレらは、最寄り駅に行った
めいは、はじめ戸惑っていた…

卓也がここで待ってって言ったからってでも、どうしても俺はメイを連れて帰りたくて…強引にここまで連れてきた



今日だってアイツは友達とカラオケだし






俺は自分の自転車のトコにいって
後ろのタイヤのとこにバブステップをつけて、
『ここに立ってみ!?』
って言った


『こう?』
俺はうなずいた

『二人のりしても立ちやすいだろ!?』

めいは頷いた

俺がこれを買ったのには理由がある
あいつと付き合う前に、俺と二人のりして

落ちないようにしっかり足に力入れすぎためいは、後ろタイヤで足を擦りむいたから…

それと雨の日に滑りやすくなった靴で二人のりして落ちたこともあるから…


あのときのギズがキッポになってまだ残っている…

俺たちはそのぐらい仲良かったんだ…

あいつ現れて変わってしまった…



『これで後ろ怖くないやろ!?』
って言うと

『そうだね!桃李の後ろ誰が乗っても安心やね♪』
って笑顔だった…


こいつは何時もそう鈍感だった…


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