君だけを見つめて君だけを…
てなわけで今、めいの高校の門の所でメイを待ってる…


生徒たちが次々と俺の前を過ぎていく…


『新垣先輩…』
って男の声がして

『はい…』
めいの声がした

まだ姿が見えないがきっとめいだ…
心は焦っていた…
もしかするとめいがダレカノものになるんじゃないかって…

俺は声のほうに近づいた

『すいません…今、ちょっといいですか!?』
男のかおが見えた…
爽やかなスポーツマンって感じの
雰囲気…

『五分ぐらいなら…』
って答えためいは後ろ姿だった俺はゆっくりめいたちにちかずいた

『ありがとうございます
じゃぁ手短に
俺と付き合ってください』

って少し笑って
直ぐに真剣な顔になり

そう告げた…
俺は立ち止まった…
何も答えないめいのうしろ姿…
………

しばらくして…
『ありがとう。でも、私は好きな人がいるの…その人を待ってるから…ごめんね…』
っていって頭を軽く下げてから、振り返って俺と目があった


ビックリして目を見開くめいが
『桃李…?』

って呟くようにいった…





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