君だけを見つめて君だけを…
桃李を目の前にするとまたすぐ感情が戻ってくる…


桃李を嫌いになりたいのになれない自分が馬鹿みたいだった…


会話が聞こえら度に…辛くなって歯を食い芝だて…下をむきただ耐えた…



電車が駅について

前側に乗っていた二人が先に降りて私があとから下りた…

駐輪場にいき自分の自転車に鍵を開けて

自転車に乗ろうとしたとき

『めい!!』
桃李が…

私はビックリして自転車を倒してしまった…

『あっ、ごめん…ビックリして』


って自転車をおこしながらいった…

『ごめん…中森ちょっと先に帰ってて…後で、連絡するから…』
って言う桃李に

『えー嫌!!桃李君と一緒がいい』
って少しはぶてたようにいった…

『私もう帰るので、二人で帰って下さい』
って頭を下げた


『いや、ちょっと俺が話したいんだ…
中森頼むちょっと先に帰って』

って先輩をうながすようにいった

先輩は渋々
『わかった』
っていって私を軽く睨み付けて帰っていった…


怖かった…前の事が頭によぎって…


『わりー』
って桃李が先輩にいって

私を見て
『久しぶりだな…』

私は桃李に
『そうだね…でも中森さんいいの!?』

『あぁ、別にいい』

『いや、よくないよ…桃李がよくても私は』
っていって口ごもる…


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