紅い龍〜俺に一生ついてこい〜
蒼side...
蒼side...
朝から凛がうるせえ。
転入生を見てないだとか、早く喋りたいだとか。
あんなやつのどこがいいんだか。
周りを見下す目、誰も寄せ付けないオーラ、感情を見せない綺麗な顔。
俺ら周りに"近寄るな"と言ってるようで…
凛「蒼ちゃん、あんなやつのどこがいいとか思ってるでしょ今。」
顔に出てたか?凛は昔からそういうとこはなぜか鋭い。
『…思ってねーよ。』
凛「うっそだぁ!僕にはわかるもんねっ♪仲良くなったらわかるよーん♪」
凛、めんどくせー。
でも、ほんと珍しい。
凛がこんなにも懐くなんて。
どんな女なんだ?
『屋上行ってくるわ。』
拓「僕らはまだ暖まっていますね。」
『おう。』
そう言って俺は視聴覚室を後にした。