再会の誓い


そこで手にしていた鞄をドサリと床に落とすと、攫うように私を抱きすくめた。


「淋しいのは、自分だけだと思ってる?」

耳元で彼がささやく。

次の瞬間、息を継ぐ間もなく彼に唇を塞がれた。

そのまま背後の壁に押し付けられたかと思うと、激しく貪るように私の唇を喰む。

いつになく荒っぽく唇を重ねてくる彼は、さっきまで呑気に私に笑いかけていた彼とは別人みたいだった。


離れかけてはまた幾度と重ねられる唇。

触れる度に熱を孕む彼の指先や唇がジリジリと私を痺れさせた。

だんだんとうまく身体に力が入らなくなり、彼の胸に縋るようにしがみつく。

合わせた唇の隙間から甘い吐息を漏らすと、彼がようやく唇を離した。

それでもまだすぐに触れられる距離で、彼がささやく。



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