続・心友。~もうひとつの想い~
「画像が残ってないか、確かめさせてもらうから」
見るで、と言って、マリアはもう画面をスクロールさせている。
気になるのだろう。悟もしゃがんで横からのぞき込み、ふたりは無言でケータイを調べていた。
「ん」
しばらくして差し出されたケータイ。
「なかったわ」
「……やろーな」
やっと声が出る。
堂前はケータイを受け取ると、重い体を起こし足を投げ出したまま座った。
「そこになくても、どっかにコピーしてるんですよね?」
立ちあがった悟から、低くとがった言葉が飛んでくる。
見あげると、恐い目が堂前をにらみつけていた。
「いや、キミに送ったやつしかなかったし、それはもう消したから」
「その言葉を、俺はどうやって信じたらいいんですか?」
瞳は動かない。