続・心友。~もうひとつの想い~
「さぁ、家に来てパソコンの中でも、机の引き出しでも、好きなだけ探せばいい」
「そんなことをしても、画像のコピーなんて、いくらでも隠し持てる。俺は本当にあれがもうこの世に存在しないのか……知りたいんです」
「だから、ないって」
「そんな言葉、信じられるか」
眼圧が半端ない。
「キミはどーやねん」
堂前は言った。
「あの画像をこの世から葬るためには、キミのケータイに送ったものを消すのが先やろ。
今すぐこの場で消去しろ。僕の目の前で」
もともと堂前はそのつもりだった。
試験が終われば、あの画像を消すのを、自分の目で見届けなければいけないと思っていた。
勝手にあの画像を他人に送ってしまった責任がある。
「は? もう消したわ」
けれど悟はそう言った。