続・心友。~もうひとつの想い~
「よかったな。沢渡さん」
堂前は思わずつぶやいていた。
いつのまにか目の中まで熱くなってきて、声に出してつぶやいたら、涙がこぼれそうであわてる。
「どれにする?」
そんな堂前にマリアが声をかけた。
「や、ええわ。こんなん持ってたら、あいつにまた殴られるし」
平静を装ってそう答える。
「なんでよ。健全な写真やねんから別にえーやん」
「いや、こんな笑顔を見てたら…………忘れられへん」
堂前がそっとケータイを返すと、マリアは小さな声でつぶやいた。
「別にえーやん、忘れんでも……。
好きなんやもん。ずっと想ってるくらい、えーやん…」
そう言った声の最後のほうが震えた気がした。
ん?
堂前が顔を向けると、マリアの目が涙でいっぱいになっている。
「ヤバ……。あんたが泣くから、もらい泣きするとこやった」
それだけ言うと、マリアはプイッと前を向き、手にしたケータイの画像に目線を落とす。