淋しいお月様
「あれ~、今日はひとり?」

休憩室でランチをとっていると、この間の葵ちゃんとクマさんが現れた。

「あ、う、うん。ユアさんは休憩5時かららしくて……」

私のお昼休憩は4時からだった。

「今日はお弁当じゃないの?」

私はカロリーメイトを齧っていた。

そう言いながらふたりは、私と同じ席に座った。

私は慌てて本を閉じ、バックの中へ入れた。

「料理の本?」

目ざとくクマさんが言ってきた。

「はい……」

「料理好きなのね。星羅ちゃんが作るお弁当も凄いもんね」

「あ……」

私はウソをつくのがはばかれて、正直に話してしまおうと思った。

「料理なんて、ほんとはまるでダメなの。この間のお弁当も、ひとに作ってもらって……」

私の言葉に、ふたりは食いつく。
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