お姉ちゃんの憂鬱

「さぁちゃんか…っぷ よろしくなさーぁーちゃん。」


「…なっ!あんたには呼ばれたくない!」


「ダメだよ、かーちゃんの決定は絶対だからな。」


「いつの間にあたしはそんなに権力強くなったんだい。」


「てか、さっきからそのかーちゃんってなんなの?!ねーちゃんならともかく、かーちゃんって!」



ほんとそこだよな。
ありがとうさぁちゃん。あたしが言いたいことをすべて言ってくれたよ君は。



「香奈子だからかーちゃんだろ。お前がさやかでさあちゃんなのと一緒。」

「またお前って言った!」



もう全然話が前進しないぜ。

もう勝手にやりあってる2人は放置で男子メンバーにあいさつをしよう。



2人から目を離し、未だ一言もしゃべっていない男子軍に目をやると、一人は机に突っ伏し寝ていて、一人は黙々と本を読んでいた。


…なんなんだこのチーム力のなさは!!




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