お姉ちゃんの憂鬱
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修学旅行二日目の今日は、クラス単位の移動で有名建築物めぐりだ。

そして明日が班ごとの自主研修という名の自由時間、明後日にはもう帰ることになる。


3泊4日の団体旅行なんて所詮そんなものだろう。



昨日の夜は直くんとメグの部屋でカルタ大会を開催し、岡部くんなどにぎやかチームも交えての白熱した戦いを繰り広げた。

あたしたちが部屋に戻ってからもその戦いは長引いたようで、岡部くん佐々木くん渡辺くんの賑やか三人組は胡散臭メガネのお叱りを受けることになったということを、メグがわざわざメールしてくれていた。



朝はなかなか起きないまどかに手を焼きつつ、完璧に仕上げられていくさぁちゃんの変貌を見届けつつ、あたしも準備をする。

といっても、財布と携帯としおりさえ持てば準備万端なんだけど。


デジカメはさぁちゃんが持っているので、あとで現像してもらおう。




「まどか!もう起きないと朝ごはん間に合わない!」


「んー…かぁちゃん、あと1時間んー」


「アホか!さっさと起きろ!」


「なんかそこだけ聞くと本当にかながお母さんみたい」


「笑ってないでさぁちゃんも手伝ってよー。ほーら、起きろ!」



バサッと布団をめくって、寝ぼけているまどかを叩き起こした。





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