Love their
レイは指摘されて、マナーモードを解除した。



この後、里子が来たなら、携帯の着信音が鳴ってもサトルは何も言わないはず。



私にだけ晒すわがままと弱い本音。




3年も付き合うと時に嬉しくもあり煩わしくもなる。



そして慣れる。





レイは里子からのメールを確認しながらサトルを見つめ思った。


「里子、ついたみたい」



同時に店員に案内されてきた里子が薄いカーテンをくぐって顔を出した。


「お待た〜って…待ってないか」


照れ笑いしながら店員に生ビールを注文するとレイの隣に腰かけた。


「早かったね」


「うん、最後客いなかったからね〜シャドウの新作キャンペーンも落ち着いたし…」



里子は少し冷たくなったおしぼりで手を拭きながら頷いた。



挨拶もそこそこに、里子はこれ食べていい?と聞きながらテーブルに並ぶ料理を見て箸を手にする。




「ってか、3人って久々だよね」


レイはそんな里子を眺めながら2人に語りかけるように言った。



「あぁ、そういえば、そうだよな…」


「…そだね〜、あ、サトル君久しぶり」


サトルはまたメニューを手にとり気のない返事をした。
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