Love their
吐きだめ……。



私は里子をそんな風にしてしまってたの???




レイはがっくりとうなだれてしまった。




「…それからもう思ったの……誰にも言わずにおこうって……」




里子の叶わぬ恋。



どんな形であれ、私が閉じ込めてしまったんだ…。




私が潰してしまったんだ…。




「別に良かったわ……サトル君の嬉しそうな顔見れて…あんたも愛してくれてたみたいだったし……3人で遊んで楽しかった。…悪くないかもって思うようになった…」



里子のこわばった表情がフッと少しだけ溶けた。




「でも…」



柔らかく溶けた表情が一瞬にしてレイを睨みつけた。


里子の大きな瞳がより一層力強くレイを捉える。




「レイ…あんたがそれを煩わしく思ったりした時にまたサトル君から相談されたわ…レイの愛情が不安だって……俺はこんなに好きなのにって…」



サトルがそんな相談をしていたなんて…。



レイにはまったく無知なことであった。




誰しもに訪れる倦怠感を、


サトルは感じてなかったってこと?!
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