Love their
携帯を閉じてバッグに入れようとした時に運ばれてきていたプーアル茶をすすりながらサトルがそれを見た。

「来るって?」


「いや、分かんない。返事待ち」


「あ、そ。ふーん…」


「来れるとしても、1時間位はかかると思うよ」


「ふーん…里子、元気なの?」


「うん。先週会ったよ」


「ふーん…」


大学時代からの知り合い、ということで、サトルは里子を呼び捨てで呼ぶ。


たまに3人で飲みに行ったりしていたが、今日来るとすれば、このメンバーで会うのは半年ぶりだった。


サトルはレイの話に軽く相槌を打ちながら再びメニューを開いた。


無言でメニューを眺めるサトルを見つめながらレイもお茶をすすった。


ほのかに甘いような柔らかい舌触りが温かく身体を包みこむ。


個室という空間にあってBGMも入口のみ流れていただけで会話をしなければ妙に静かだった。

二人のお茶をすする音だけが耳に響いていた。


「あいつ、里子さぁ、フカヒレ好きじゃね?」


サトルがメニューから見つけたか、ふと呟いた。


「そうだっけ?中華とか2人で来たことないから知らない」


「だったと思うけどな〜」

「ふーん」


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