Love their
ふと、思いついてしまった。


今日、この後サトルは決まってうちに来るはずだ。


お決まりのパターンのデートコースを消化するには胃が重たい気がした。


「サトル、あのさ…」


「うん?…レイエビチリ食べる?」


サトルはメニューを覗きながら耳だけをこちらに向けた。


はっきり言うと今日はベッドを共にする気になれない。


気持ちは拒否してもいつもの押しに結局は流されてしまう、と思う。


「うん、食べる。でさ、里子呼んでもいい?」


「え?今から?」


「うん、メール入っててさ…」


サトルは注文する内容を決めたようでメニューを閉じてこちらを見た。


「…別にいいけど」


「………」


レイはそっけない返事をされて言葉に詰まってしまい僅かに2人の間に沈黙が流れたがその時ちょうど店員が注文を取りに来た。


「…レタス包みと…エビのチリソースと…」


サトルは黙々と暗記していた注文内容を店員に告げた。


レイはやり取りを暫く聞いていたが、携帯の返信ボタンを押してメールを打ち始めた。


『今から来れる?サトルと一緒に…』


と状況とここの場所をメールした。
< 93 / 274 >

この作品をシェア

pagetop