10人鬼ごっこ
タイトル未編集
私は、目を覚ますと何処かの建物にいた。
壁などが黒ずんでいて廃校した学校のように見える。
でも、ここは私が通っている学校じゃないし、どうしてここにいるのかもわからない 。
私はただ呆然としていることしか出来なかった。
他にも私のように、起きて、びっくりしている人たちがいた。
数えると私を含めて10人いた。
でも、この10人の中には知っている人は1人もいなかった。
少し経つと、皆バラバラになって校内を歩き出した。もちろん私も。
20分ぐらい歩いていたら、後ろ方から悲鳴が聞こえてきた。
振り返かえると、下の方で髪の毛を二つにしばった女の子がこっちに走ってきた。
その女の子はすごく必死に走っているようだった。
その女の子の後ろには人影らしきものがあった、でも薄暗いためあまりはっきりとは見えない。
その女の子は、なにか叫んでいたが遠くにいるためうまく聞きとれなかった。
200m位になって、やっと聞こえたそれは、「逃げて!」と言っているのだった。
それを聞いて私は女の子と一緒に走って逃げた。
あの黒い人影のようなものから逃げているのかと思い、
もう一度振り返ると、ハサミを持ってボロボロのワンピースのようなものを着た、女の人が私達を追いかけてきていた。
私達は、長い間走り続けていたらいつの間にかハサミを持った女の子の姿は無く、あきらめたようだった。一緒に走っていた女の子は「私は大瀬良 桃、あなたの名前は?」
「えっと…私は弟切 ましろ よろしくね 桃ちゃんでいいかな?」
「うん」私達は話しながら廊下を歩いていると、気付いたら私達が目を覚ましたホールにもどってきてしまった。そこには1人、サイドテールの女の子がいた。
その女の子に話しかけようとした時、急に私と桃ちゃんとその女の子のケータイが鳴った。
私はすごくドキッとした。ケータイを開くと、メールが1つ届いていた。
そのメールは、知らないアドレスだった。メールの内容は説明のようで、

10人でこれから「鬼ごっこ」をします。
「鬼」につかまると殺されます。
人で無いものを見つけ出し殺すと、「鬼ごっこ」は終わります。

と言う文章だった

でもどうやってその「人でない者」?を見つければいいのか、一人一人殺していくしかないのかな…でもそんなことできるわけないけどね。
でも、どうして私達がこんなゲームに巻き込まれたのかもわからない。
桃ちゃんには記憶があるみたいだけど、私には記憶があまりない。
そういえば、私はあのおんなのこにはなしかけようとおもっていたけど途中でメールがかかってきたから忘れいたきがする。
せっかくのチャンスをのがしてしまった。
きをとりなおして私は、その子に話しかけた。
「ねぇ 貴方の名前は何て言うの?
私は、弟切 ましろって言うんだ!
よろしくね」 その子は
「えっと…えっと…あ、あたしは星野 愛花です!」とおどおどとした感じで答えた。
「愛花ちゃんでいい?私達と一緒に逃げない?」
「えっ?あ、はい!じゃあ、あたしもましろちゃんってよんでいいですか?」「うん!もちろん!あと、敬語やめていいよ!」 「えっ?!はいっ!」
私は桃ちゃんと顔を見合わせて笑ってしまった。
愛花ちゃんは、どうして笑っているの?と困った様な顔で私達を見ている。
ツボにはまって笑い続けていると、
廊下の方から、ガラスなどがわれて
床に落ちている様な、大きい音が聞こえて3人でそこにむかうと
椅子を両手で持って窓ガラスを割っていた。 
もしかして、ガラスを割っていたそこから出ようとしているのかもしれない!と私は考えた。
でも、割った窓ガラスは、どんどん修復されていくのだ。
それを見た私たちは何処にも逃げるところはないんだと実感した…。
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