涙の桜
彼岸花
僕が幼い頃父は交通事故で亡くなりました。

顔がめちゃくちゃになってしまって

冷たく固まってしまった姿。

幼い僕は父との思いでがあまりなかったけど

ただ自然と大粒の涙が溢れてきた。

止まらなく泣き続ける僕を皆が心配した。

それから母は1人で育ててくれました。

今僕は成人式を迎えた。

綺麗な着物に身を包んだ仲間達との再開。

皆笑顔であの頃となにも変わらなかった。

夢を追い続けてただひたすら走り

精一杯頑張って成し遂げた成果。

思い出すと青春だったなぁって思うんだ。

でももう戻れない青春時代。

だからこそ輝いてたのかもしれない。

これから歩んでいく長い道のりは

親に心配させることなく親孝行していきたい。

だって大切な存在だったから。

ありがとうは照れくさくて

伝えられないけれど

体が弱い僕の側にいてくれてありがとう。

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