恋といのり

一葉家の人間が同じ高校に入学するという情報は入っていた

最も警戒しなければ・・

そう思っていたんだ



『はい』

ドッ

え?

背を伸ばし、まっすぐとステージに向かうその子は

『暖かな春の光が--------』

知ってる

声も

姿も

何もかも違うのに

知ってる

彼女だ

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