【完】それでも、あたしは君が好き。
「ていうか、愛結ちゃん、
今日はなんかあんの?」
拓斗くんがあたしをまじまじと見て
尋ねてきた。
「……うーん…」
なかなか口にすることが出来ない
あたしを察したのか
莉生ちゃんが
「まぁ、まぁ、愛結にもいろいろあるわよ!」
そういって
拓斗くんの意図を逸らした。
それから莉生ちゃんは
あたしにうんと頷いた。
気づいたんだ…!
あたしが今日告白しようとしていること。
「なんだよ?今まで…愛結ちゃんのこと
散々変だって言ってた奴が!!」
「……あはは」
莉生ちゃんは隠してくれているのか、
笑って誤魔化していた。