Kissから始めよう
どれくらいそこで触れ合っていただろう。


「送る。」


そう言って離れた唇。

身体が離れて温もりが感じられなくなって。


「あ、あの」

「ん?」


シートベルトを再び締めていた雄輔がこっちをチラリと見た。


乱れた服装を綺麗に整えながら、俯いたまま和佳奈は声を絞り出した。


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