Kissから始めよう
その人に愛され、抱かれ、欲しいと願われた。


こんな幸せ、どこにあるだろう。



「はい…はいっ、お願いしますっ」


みっともなく泣きながら返事をした。


もうすぐ1年が終わる、この時。


最後の1週間で和佳奈の世界は全く違うものになった。


嬉しくて嬉しくて。


いつまでも泣いていたら抱きしめてきた手が身体を這うように蠢き。


時間を忘れてしまう程に愛された。


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