Kissから始めよう
「美来、連れてきたぞ。」


その後すぐに、瀬戸がやって来た。


・・・その後ろに、なぜか梶が・・・雄輔がいた。


「あ・・・」


その姿にいち早く気付いた和佳奈は、雄輔の表情がいつもと違うことに気付いてしまった。



やっぱり・・・。




やっぱり、雄輔の好きだった、愛していた人とは彼女の事だったんだ。


確信にも似た女の勘。


「木内・・・」


小さな声がした。


雄輔は和佳奈のことなど見ていなかった。

その視線は旦那にじゃれつくこのはにだけ向けられていた。


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