茅
風葉side
無事に会見が終わって今はパーティーの真っ最中。
会見すっごく疲れた…
「風葉。父さんたちに会いに行く?」
「うん。行く」
茅花ちゃんに会うの楽しみだな。
「あっいたいた。父さん」
茅が手を振った先に居たのはスーツがとっても似合う男の人だった。
「茅か。久しぶりだな。一ヶ月振りか?」
「そうだね」
うわー。格好イイお父さんだな…
「貴方が風葉さんですか」
「あっはい。初めまして、桜庭風葉です」
「初めまして。私は茅の父の國相聡(さとし)です隣に居るのは妻の…」
「國相知春(ちはる)です。初めまして」
「初めまして」
お母さん綺麗な人だな―。
「風葉、こっちが俺の兄貴」
「初めまして風葉ちゃん。茅の兄の凌哉です。よろしくね」
「よろしくお願いします」
「んでこっちが妹の茅花」
「初めまして。妹の茅花です。ちー君とは双子だから風葉ちゃんとも同い年だよ」
ちー君………?
「茅花。人前でそう呼ぶなよ」
「いいでしょ。ちー君はちー君なんだから」
ちー君って茅の事なんだ。
「改めて風葉ちゃん。43代目襲名おめでとう」
「ありがとうございます」
「風葉ちゃんは本当にお母さんそっくりね」
「母の事知ってるんですか?」
「ええもちろんよ。私達小学校の時からの付き合いだったの。もちろん貴女のお父さんもね」
へー。お母さん茅のお母さんと友達だったんだ。
「風葉ちゃん。そっちでの茅は迷惑を掛けていないか」
迷惑…
いつものあれは迷惑と言っていいのかな?
「父さんそんな事訊かなくたっていいだろ」
「どうせお前風葉ちゃんに甘えてばかりなんだろ」
「…うっうるさいな」
茅の家族は賑やかでいいな。
私の家族もこんな感じだったらな……
「ねえ風葉ちゃん」
「はい」
私に話しかけたのは茅花ちゃんだった。
「風葉ちゃんはどの学校行ってるの?」
「私ですか。私は久佐賀大付属(くさかだいふぞく)の女子高です」
「ホントー?私は嘉桜学園(かおうがくえん)だよ」
嘉桜学園と言えば私の学校と同じで嬢様学校。
さすがだな。
「風葉ちゃんは部活してるの」
「はい。空手をしてます。茅花ちゃんは部活しているんですか」
「茅花でいいよ。私はね華道をしてるの」
「華道?」
「うん。だから今度教えてね」
「はい勿論」
茅花とおしゃべりをしているとふと入口の方に目が行った。
そこのはとても見覚えのある人が居た。
目を逸らそうとした瞬間その人と目が合った。
その人は私を見て小さく笑った。
「風葉。大丈夫?顔色悪いよ」
「大丈夫。少し疲れただけ」
なんで…どうしてここに居るの…
もう一度あの場所を見たけれどそこにはもういなかった。
無事に会見が終わって今はパーティーの真っ最中。
会見すっごく疲れた…
「風葉。父さんたちに会いに行く?」
「うん。行く」
茅花ちゃんに会うの楽しみだな。
「あっいたいた。父さん」
茅が手を振った先に居たのはスーツがとっても似合う男の人だった。
「茅か。久しぶりだな。一ヶ月振りか?」
「そうだね」
うわー。格好イイお父さんだな…
「貴方が風葉さんですか」
「あっはい。初めまして、桜庭風葉です」
「初めまして。私は茅の父の國相聡(さとし)です隣に居るのは妻の…」
「國相知春(ちはる)です。初めまして」
「初めまして」
お母さん綺麗な人だな―。
「風葉、こっちが俺の兄貴」
「初めまして風葉ちゃん。茅の兄の凌哉です。よろしくね」
「よろしくお願いします」
「んでこっちが妹の茅花」
「初めまして。妹の茅花です。ちー君とは双子だから風葉ちゃんとも同い年だよ」
ちー君………?
「茅花。人前でそう呼ぶなよ」
「いいでしょ。ちー君はちー君なんだから」
ちー君って茅の事なんだ。
「改めて風葉ちゃん。43代目襲名おめでとう」
「ありがとうございます」
「風葉ちゃんは本当にお母さんそっくりね」
「母の事知ってるんですか?」
「ええもちろんよ。私達小学校の時からの付き合いだったの。もちろん貴女のお父さんもね」
へー。お母さん茅のお母さんと友達だったんだ。
「風葉ちゃん。そっちでの茅は迷惑を掛けていないか」
迷惑…
いつものあれは迷惑と言っていいのかな?
「父さんそんな事訊かなくたっていいだろ」
「どうせお前風葉ちゃんに甘えてばかりなんだろ」
「…うっうるさいな」
茅の家族は賑やかでいいな。
私の家族もこんな感じだったらな……
「ねえ風葉ちゃん」
「はい」
私に話しかけたのは茅花ちゃんだった。
「風葉ちゃんはどの学校行ってるの?」
「私ですか。私は久佐賀大付属(くさかだいふぞく)の女子高です」
「ホントー?私は嘉桜学園(かおうがくえん)だよ」
嘉桜学園と言えば私の学校と同じで嬢様学校。
さすがだな。
「風葉ちゃんは部活してるの」
「はい。空手をしてます。茅花ちゃんは部活しているんですか」
「茅花でいいよ。私はね華道をしてるの」
「華道?」
「うん。だから今度教えてね」
「はい勿論」
茅花とおしゃべりをしているとふと入口の方に目が行った。
そこのはとても見覚えのある人が居た。
目を逸らそうとした瞬間その人と目が合った。
その人は私を見て小さく笑った。
「風葉。大丈夫?顔色悪いよ」
「大丈夫。少し疲れただけ」
なんで…どうしてここに居るの…
もう一度あの場所を見たけれどそこにはもういなかった。