*華月譚*花ノ章 青羽山の青瑞の姫
「私が言いたかったのは、あなたがここまでついてきてくれたことよ。
今日は疲れていたでしょうに、最後まで付き合ってくれて、ありがとう」
「…………あぁ」
灯は無愛想に答えた。
汀はふふふと笑って、また桜を見上げる。
「………今日は、お母さまとゆっくりお話ができて、良かったわ」
「そうだな………」
「…………やっぱり私のことは、少しも思い出してくださらなかったけど」
汀の声は、何ともないような声だった。
だが灯は、その心のうちに思いを馳せて、じっとしていられなくなる。
気がついた時には、無意識のうちに、汀の頭を抱えて自分の胸に引き寄せていた。
「…………俺が、お前の母親の分まで、お前のことを覚えておいてやる」
「……………え?」
唐突な言葉に、汀は目を瞠った。
思わず灯の顔を見上げようとしたが、灯は腕にぐっと力を込め、汀の顔を固定した。
今日は疲れていたでしょうに、最後まで付き合ってくれて、ありがとう」
「…………あぁ」
灯は無愛想に答えた。
汀はふふふと笑って、また桜を見上げる。
「………今日は、お母さまとゆっくりお話ができて、良かったわ」
「そうだな………」
「…………やっぱり私のことは、少しも思い出してくださらなかったけど」
汀の声は、何ともないような声だった。
だが灯は、その心のうちに思いを馳せて、じっとしていられなくなる。
気がついた時には、無意識のうちに、汀の頭を抱えて自分の胸に引き寄せていた。
「…………俺が、お前の母親の分まで、お前のことを覚えておいてやる」
「……………え?」
唐突な言葉に、汀は目を瞠った。
思わず灯の顔を見上げようとしたが、灯は腕にぐっと力を込め、汀の顔を固定した。