*華月譚*花ノ章 青羽山の青瑞の姫
「…………まぁ、急ぐものでもないし、いいか…………」






「そうよ。


だって、時間はいくらでもあるんだもの」






「そうだな………もうしばらくは、蘇芳丸でもいいか」






「私があなたを名前で呼ぶようになったら、続きを聞かせてね」






「……………心の準備をしておくよ」






「ふふ………気持ちのいい風ね」









桜の花弁を纏った風は、やはり柔らかく優しい。






花の季節は、まだまだ続きそうだ。








〈完〉







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