レンタル彼氏を使ってみました(仮)
入り口を経て暗闇の中へ
所謂、本当に出そうなお化け屋敷って感じの内装。
「結構凝ってんな」
「そうだね」
「ほら、コレとか」
傍にあった骸骨を持ち上げる。
「ちょっと、壊さないでよ」
「分かってるって」
「ねぇ、それ動いてない?」
「は?動いてねぇよ」
彼は手にしている骸骨を左右に振る。
違う!
その骸骨が動いてるんじゃなくて……
「どした?」
ひょこっと彼の後ろから顔を出すのは血だらけの動く骸骨。
「ひゃーーー」
一目散に私は逃げ出した。