双子の妹
〜華那 side〜


私は仲直りをした二人に


ある言葉を与えた。


[おバカさんたち。]


そこには、ある意味が込められている。


私は二人のすれ違いに気づいていた。


だけど、言わないでおいた。


そんなの私から告げたら


面白くないし、あのふたりのことだから、


もっと仲が悪くなってしまうかもしれないでしょ?


だから私は今日のような日を待っていた。


紗夜は、いつ来るのかと思っていたけど


ちゃんと来たから許そう

< 119 / 151 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop