終わりを見てからはじまる物語。【仮】
優羽のお母さんに着いて行くと
ある病室に着いた。
そこにはしっかり
優羽のベッドが用意されていた。
「…入院、ですか?」
「うん…」
顔は笑っているけど
相当辛いんだろうなってのが
痛いほど伝わってくる。
着替えなどを持ってきたのであろう、
少し大きな荷物を
そばのテーブルに置いて
小さなため息をつくのを
俺は何も言えずにただ見守っていた。
「あたし、仕事抜けてきちゃったから
一旦戻らなきゃいけないのよ…
また夕方来るって、
あの子に伝えてくれないかしら」
優羽のこと
待たないのか……
おばさんも大変なんだな…
一瞬考えたが
これは同情なのかもしれないと思ってやめた。
「はい、わかりました」
「じゃあ、お願い…
ありがとう奏多くん」