終わりを見てからはじまる物語。【仮】
教室に入って
あったかい空気に包まれた時、
あと1年なんだ、って思ったら
思わず涙が出そうになった。
「優羽!おはよう!!
具合大丈夫??」
「へ…?」
「体育の途中で
倒れたっきりだったじゃん!?
1週間も休むから
心配したんだよ……」
一瞬、病気のことを
言われたのかと思って
ドキッとしたけど違ったみたい。
「大丈夫だよ?
この通りぴんぴんしてる♪」
そう、ぴんぴんしてる。
病気だなんて
信じられないでしょ?