終わりを見てからはじまる物語。【仮】
***
「蓮くん、
先生が外出てもいいって!
行こっか」
腕に繋がれた点滴を
持って
佐藤サンの隣を歩いて行く。
「…佐藤サン、
今月末結婚式でしょ」
「えっ?そ、そんなの
誰から聞いてーーー…」
照れたように顔を赤くする彼女。
「…幸せ?」
俺にはきっと一生こない
そんな、幸せを
普通の人たちは
簡単に手にする。
「れ、んくんー…」
「はやく行かないと
雨、降ってきますよ?」
これから
幸せになる人に
こんなこと問うのは…