箱入り結婚のススメ

「秀明さん、あの……私、園を辞めなくてもいいんですか?」

「舞、続けるんだろ? 俺も賛成だよ」

「本当に?」


幼稚園を辞めることが決定事項だと、勝手に思い込んでいた私は、思わず聞きなおす。


「もちろんだよ。
結婚するからって、なにかを我慢する必要はない。
舞がやりたいと思うことをやればいい。
舞が輝いているのが、一番だよ」


胸がいっぱいだ。
こんなに理解のある彼のお嫁さんに、なれるのだ。


「お待たせしました。こちらのサイズでいかがでしょう?」


差し出された指輪を秀明さんが手にして、私の指に入れる。


「なかなか似合ってる」

「ありがとうございます」


何店舗か見るつもりだったのに、最初の店でとても気に入ったものを見つけてしまった私は、幸せな気持ちでそれからのデートを楽しんだ。




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