箱入り結婚のススメ

秀明さんの部屋に戻ると、コーヒーを淹れてまたパンフレットを開いた。


「いよいよだな」

「はい。ドキドキします。……ん」


隣に座っていた秀明さんに突然抱き寄せられて、柔らかい唇が触れる。
そして、そのままソファに押し倒された。


「俺……教会を見て気持ちが盛り上がりすぎてる」


そう、なの? 
そんなの私だけなのかと思っていた。


「抱いて、いい?」


私は小さく頷いた。

再び唇が重なると、彼の温かい手がカットソーの裾から入ってくる。

初めて彼に抱かれてから、何度かは体を重ねた。
痛みは薄れたとはいえ、まだ緊張してしまう私を気遣ってか、頻繁に体を求めてくることはなかった。


恥ずかしいけれど、緊張でガチガチになってしまうけれど……本当はもっと彼に抱いてほしい。

彼とひとつになるたびに、狂おしいほどの幸せを感じるから。
< 357 / 450 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop