箱入り結婚のススメ

精一杯ドレスアップした姿を褒められて恥ずかしくなった私は、顔を赤らめる。

それにしても、秀明さんの甘さが、どんどん増しているは気のせいだろうか。


すぐにゆっくり近づいてきた彼と唇が重なる。
そして、秀明さんに抱き上げられた私は、彼の首に手を回して、ギュッとつかまった。


「ん……っ」


ベッドにそっと下ろされると、甘い声が上がるのに時間はかからなかった。

ゆっくりと丁寧に抱いてくれる秀明さんの背に爪を立てながら悶えると、彼は必ず深いキスをくれる。


この瞬間がたまらなく幸せだ。

あんなに怖いと思っていたセックス。
以前に麻子に『好きな人に抱かれたいって思わない?』と言われたけど、今なら大きく頷ける。

だって、本当に満たされているから。

この人の妻になる。
私は、絶対的な幸せを手に入れた気がした。
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