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陸人side


「七瀬は浮気なんかしてねえぞ」


「……っ。いい加減なこと言わないで!
あたしはちゃんと見たもん!!」


やっとまひるとひと段落して幸せになった俺

気に掛かるのは紗季のことだ


だから昨日、七瀬ってやつの墓に行った



───────────────

「誰……?」

目を閉じて手を合わせたとき
後ろから聞こえた声

「あ、えっと……知り合いです」



「そう、七瀬の母です」

ふんわり笑う年上の女性
きっと七瀬ってやつはイケメンだったんだな


「……紗季を」

「今、なんて……?紗季って言ったの?」


?……なんだ?

「紗季は俺の友達です。七瀬の元彼だって」


「そう……」


「ちょっ、おばさん!?」


突然泣き崩れた七瀬のお母さん
……なんか、まずいこと言ったのか?



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