キス魔な彼氏が嫌なんですけど
ガラッ
「わりぃ、ショートが長引いた!」
教室のドアを勢いよく開けたミズキはよっぽど急いで来たのか、膝に手を当てゼーハーと息を切らしている。
あたしたちの間に奇妙な空気が流れる。
「「久しぶりだね」」
次の瞬間、あたしは吹き出して笑ってしまった。
もちろん、ミズキも。
だって、一週間も全く会ってないのに一週間前と変わってないんだもの、何もかもが。
喋ろうとしたことが重なることもしょっちゅうだし、こうして待ち合わせていてもミズキのクラスのショートは大体長引くから急いで来てくれるし。
キスのこととか、どうでもよくなっちゃった。