キス魔な彼氏が嫌なんですけど
「おい、反応くらいしろよ」
あたしは生まれつきの顔のことを指摘されて腹が立っているのだ。
だから、とりあえずムスッとした顔のままでいることにした。
「てかさ、俺の部屋なんだからマスク取れば?」
ミズキは腰をかけていたベッドを降り、フローリングに座るあたしの元に来て後ろにまわった。
そのまま腰を降ろし両足であたしを挟んだ。
ついでに腕があたしのお腹にまわる。
「い・や・だ。顔が隠れるから落ち着くの」
「顔なんか隠す必要なくね?俺の部屋だし」
さっきから、俺の部屋俺の部屋ってうるさいなあ。