幽霊ごっこ

翌朝

「ぴぴぴぴぴーぴぴぴぴぴぴー」

「ん・・・」

いつも通りの朝。
時刻もいつもと大して変わらなくて6時45分を指していた。

それからいつも通り朝ご飯を食べ、歯を磨き、顔を洗って、
制服に着替えたあたしはいつも通り明るい声で

「行ってきまーすっ!」

歩き始めて5分。
理恵の家が見えてその直後に、理恵の姿が。

「おはよう」

声をかけると勢い良く振り向き、満面の笑みを浮かべて

「おはよう!」

その様子にあたしはまた昨日のような違和感を覚え、そして今日は
鳥肌が立つような、そんな寒気さえ感じた。

あきらかに、理恵の様子はおかしい。

しゃべっている様子などをみるといつもと変わりないように見えるが
何かが違う。

学校に着いてからも、その違和感は全く消えることなく
ずっとあたしを支配していたのだった。

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