ヤクザは嫌い、です。




ったく…なーんかズレてるよな、朱莉って…



意外と鈍いというか…なんつーか…




俺はコーヒーを飲みながら考えた。



すると


「そういや、さ…」



朱莉が改まった口調で言う。



「優斗がこんなことしてくれるなんて思わなかった。てゆーか、…普通、こんなことしないでしょ。服買ってくれるとか…。」




…やっぱ…迷惑だったか?


「…悪かったな。」


そう思って謝ると、意外な言葉が返ってきた。


「…別に怒ってないんだけど。…むしろ…」



そこまで言うと、朱莉は少し微笑んで言った。



「今日は…ありがと、ね。」




ーーーーっ!!






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