ヤクザは嫌い、です。



「大丈夫だよ、もう熱は下がったし。この通り普通だから。」






「…本当に大丈夫か?朱莉のことだからまた無理とかしてるんじゃ…」



……



…全く…優斗は心配性なんだから…



「本当に本当に大丈夫。優斗のおかげですっかり元気になったから。ありがとう。…あ、じゃあ私そろそろ行くね。ご飯はちゃんと用意しといたから。」



「え、あ、」



何故か優斗が一瞬ひるんでいる?隙に、私は荷物を持って早々とアパートを出た。


なんか後ろから



「…ちょっと待て!お前は無茶ばっかりするんだから…今日も休んどいた方がいいんじゃねーか?って…おい、聞いてんのか!?」


とかドアの向こうから聞こえたような気がするけど、気にせず向かうことにする。



本当に心配性だな…。




でもまあ…
確かにそうやって言ってくれるのは
少し嬉しかったり、
も、するんだけど。



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