ヤクザは嫌い、です。


「まあでも…ほどほどにしときなよ?朱莉は確かに強いけど…中にはヤバイやつだっているかもしれないし…。」


私のそんな様子を見て思ったのか
紗理奈は心配そうに言った。


と思うとハッとした顔をして



「あ!いざという時はちゃんと優斗さんに守ってもらうんだよ⁉︎朱莉はいっつも無茶するんだから!」



「…えぇ〜?!…」



優斗に守ってもらうだけじゃダメだと思ったから
強くならないと…ってなったのに…それじゃあ意味がないような…?



うーん…


☆★☆★☆★☆



「…じゃあ今日の朝のホームルームは以上で終わり…あ、そうだ。」



連絡事項を一通り言って、いつも通りホームルームを終えようとしたとき
何かを思い出したように、先生は続けて話し始めた。



「そういや、最近ここら辺で喧嘩とか頻繁に起きてるらしいの。しかも結構大規模な。…くだらないとは思うけど…とにかく、皆は巻き込まれないように気を付けてね!」



そしてチャイムが鳴り
朝のホームルームの時間が終わった。


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