恋音
麻姫はあたしが先輩のことが好きなことは知ってる。

いつもいつも、あたしの彼氏、カッコよくない?って話しかけてくるし。


「ねぇ、さやか。最近先輩さ。なんかおかしくない?」


なんでもあたしが知ってるって言ってるような、そんな麻姫の口調に腹が立つ。


「べ、別に?あたし知らないし。つーかあんたのせいで先輩と気まずくなって、み、見回りどころじゃないっつーの!!」


あたしが付き合ってるのがばれないよに(浮気だけど)カミカミで話す。


「そぉ?それならいいけど。あんた、先輩と最近仲いいわよね?さっきだってカミカミよ?」

「かっ、カミカミだから?そんなの関係ないし」


スタスタ歩いて行っちゃうあたしに、ふぅ。とため息をつく。

あたしは、顔を真っ赤にして顔を隠す。
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