人形探し
もうすぐ朝の学活が始まる。


「そろそろ席に着こ」

夏帆がそう声をかけて、一斉に座る。


バッグの中から教科書類を出していると、ガラガラと音を立てて教室の扉が開いた。


まだ朝の学活の時間まで少しあるのに、今日は来るのが早いなあ、と目を向けた。


てっきり先生だと思ったけど、予想は簡単に裏切られた。



「ひっ! え、絵麻!?」

「きゃああぁぁああ! 何よその格好!」


教室に入ってきたのは、紛れもなく絵麻だけど。



絵麻の姿は、グロテスクとしか言いようがない。


自分のものなのか、誰かのものなのか。



分からないけど、とにかく赤で染まっていた。


それから香る鉄のような匂いで、それが血なのだと分かる。




「みんな。人形を探してね。じゃないと“絶交”だから……ね?」



グロテスクな姿で言う絵麻。



絵麻の上には『みんな友達! 2年C組!』と書かれた紙が画鋲で貼られていた。
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