仕事しなさい!
彼に恋人ができたら、私も西村くんの気持ちに応えることができるかもしれない。


最寄り駅から歩きながら更に考える。

ふと、駅近のヘアサロンの前で立ち止まる私。
以前、この鏡に映った私と須賀くんを思い出す。
幸せそうな新婚みたいに見えた二人。

もう、全部過去のことだ。

忘れなきゃ。

目頭を拭って、私は再び歩き出した。



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