仕事しなさい!
ダンスの後、私たちは裏で撤収作業をする。
ゴミが落ちてないか、客席もチェック。
この公園のステージは公園の管理事務局に使用許可をもらってるので、私たちは模範的な利用者でなければならない。

すると、常連のファンの男性が私に近付いてきた。


「お疲れ様です。今日も素敵でした」


30代かな?
雰囲気、学校の先生タイプの人だ。

彼は私の手にたっぷりとしたデイジーの花束をのせてくれた。


「また、来ます。失礼します」


「あ、ありがとうございます!」


私は去っていく彼にお辞儀した。
こういうのは、ちょっと嬉しい。

メンバーと別れ、駅の反対側で須賀くんと落ち合う。
行こうと決めていた野菜バーに向かう私たち。
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