仕事しなさい!
私は須賀くんの腕をおもいっきりつねる。
ワイシャツから出た手首のあたりね。


「そうなんですね、検討します」


西村くんはさっぱり堪えてないような返答。


「検討じゃなくて、了承しろよ。あんまし物分かりが悪いといじめちゃうぞ、新人」


「うちの課の新人をいじめないで!」


不穏に牽制バリバリのチーターと、ドングリないからバッタでいいやーのユルユル子リスに挟まれる私。

昼休みはちっとも心が休まらず過ぎていった。



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