俺様常務とシンデレラ
「最近、もうこの先お前から目ぇ離せないんじゃないかって、怖いくらいだ」
それは私に聞かせるためというより、ただ彼の身体から溢れて、唇から零れ落ちたように響く。
「……好きなんだ」
私は息をのんで、その言葉が宙に浮くのを見つめていた。
ズルいなあ、大和さん。
いつもはお願いしたって言ってくれないくせに。
実は小悪魔なんじゃないかな。
「この先ずっと、目を離す必要なんてないじゃないですか」
小さく呟いて、大和さんの胸からゆっくりと顔を起こす。
彼の目元を隠す腕をそっとどかして、その黒い瞳が物憂げに私を見下ろすのを見てから、目を閉じて彼の唇にキスを落とした。
優しく触れ合ったふたりの吐息が離れると、大和さんは私の脇の下に両手を差し入れて、子どものように抱き上げる。
ソファに横たわる大和さんの上に引き上げられて、ぴったりと重なった。